19.7.17

ほら、そこに

レース期間が空いて、そろそろ遠征に飛び出したくなってきた、今日この頃。

レースシーズンが始まれば、長くても2週間くらいしか同じベッドに寝ることがない生活を7年も送ってきたせいか、1週間も同じ寝床で寝起きし始めるとなんだかウズウズ落ち着かなくなってきてしまう。
性根の部分で遠征や遠出、旅行が好きなもので、というか飽き性なのか、常に新しい道・景色で走りたいという欲求が強い。松阪に来て半年経つが、未だに新規開拓地を探し求めている。少しでも信号の無い平坦区間や峠道を見つけた際には、すぐに「ここなら◯分くらいのメニューができそうですね!」と興奮してしまう。ついにはあの穏健な野中さんに「しつこい」と釘を刺されてしまった。
練習では一度通った道は絶対通りたくない派(周回練習は好き)なので、練習ルート設定には毎日苦悩している。

レース遠征に行きたい理由が、実はもうひとつある。
あまり書くと叱責を頂戴するかもしれないが、ずばり”出費が減る”ことである。
キナンサイクリングチームでは遠征滞在中の食事はチームが全部準備をしてくれるので、出費の大半が食費に消える自分としてはとてもありがたいのである。
いやはや、自分なぞしょんべん臭い洟垂らしに常に万全のサポートをして下さるスタッフの方々には、本当に頭の下がる思いで一杯である。

思えば競技を始めた高校生の頃は、手持ちの小遣いのほとんどを自転車関連に費やしていた。宿泊費、遠征費、パーツ、消耗品...
高価で買えないパーツやホイールなどは、クラブチームの先輩に拝借したりしていた。
ただ、ジャージの類はやはり自分で用意しなければならなかった。機能的なサイクルジャージも安い物ではないので、ケチって1セットをずーっと着まわしていたものだ。
レーパンも1着だけで1年半使っていた気がする。冬用タイツなんて、一度も自前で買うことがなかった。

自分が思う自転車機材でお金を使うべき順位は大まかに、
1、消耗品(月単位で減るもの。ブレーキシュー、タイヤ、ワイヤー、チェーン、ケミカル類、等)
2、身に付ける物(シューズ、サドル、ハンドル、ヘルメット、ウェア)
3、工具(最低限でよい)
4、フレーム、ホイール(上記の物を余裕を持って(特に消耗品)揃えた上で、予算を決めて選ぶ)

自分もそうだったが、真冬に半袖レーパン指切りグローブに薄いベストだけとか、伸びきってしまいバタつくウェアとか、ウェアはパフォーマンスに影響を与えるのでちゃんとしたものを揃えよう。
そして前回でウェアの耐久性について述べたが、ウェアの中で一番消耗するのはソックスではなかろうか。
レースに入賞したり出走すると貰えた副賞のソックスを溜め込んでいたものの、そのストックは常に不足していた気がする。やはりスポーツタイプの薄手の生地で硬いロードシューズを履けば、ソックスが受けるダメージは高くなってしまうようだ。

だが、ついにサイクルソックスの完成系がここに...


EXTREME LIGHT PRO SOCK
生地の薄さとフィット感は最高だ。


通気性にも優れていて、嫌な蒸れも感じない。
”メリルスキンライフ”と呼ばれる生地糸を採用したことによる防菌・防臭作用が非常に優れていて、長い期間使用したり部屋干ししてきても、嫌な臭いが全く発生しない。
この防臭性は、かなり高いものと感じている。


ダブルカフによって耐久性とフィット性を向上。
緩んでずり落ちてきたりしないので、スタートからゴールまでしっかりカフ部を維持してくれる。

そして、その耐久性。


半年ほぼ毎日(雨天時に使用する黒とローテーション)履き続けて、ようやく爪先の跡がついた?くらいの耐久性だ。


一番擦れる部分である裏側も、ほつれたり弱くなったりしない。


手頃な価格で”Made in Italy”のクオリティを感じることができる。
2足もあれば、余裕で1年を乗り切ることができるだろう。


同社のNORTHWAVE EXTREME RRとの相性は最高。
集団の中でも、いち早くキナンのライダーを見つけられるのではないだろうか。


目立つ蛍光イエローは、視認性抜群。
国内展開は、YELLOW FLUO、BLACK GREY、LOBSTER ORANGEの3色。

最近は補給場所のスタッフを探す時も、ジャージで見分けるよりもこのシューズで見分けた方が、早く見つけやすいことに気づいた。
混雑した空港や駅ではぐれてしまっても、足元を見ていればチームメイトをすぐに見つけることができる。

ぜひ。

NORTHWAVE JAPAN
株式会社 ウィンクレル

12.7.17

勝率 3/3


身体の内側からサポートしてくれる、ATHLETUNE

前回より。

繰り返されるアタックによりペースが上がる。
だが、集団スプリントに備えてのチェックに入る選手の方が多いようで、抜け出すには至らない。
このコースの難易度を考えれば、やはり集団が圧倒的に有利である。

やがて、逃げが決まりやすいパターンの集団の動きに。
リーダーチーム、スプリンターチームからすれば、脚を使わずにレースを安定化・コントロールしたいために、”強力でない逃げを作りたい”。
その他のチームからすると、”リーダーチームに攻撃を加えたい””ステージ優勝に賭けたい”等といった思惑から逃げを作りたいと考える。”逃げを作りたい”という思惑では一致をしているのだが、ここで問題となるのは逃げのメンバーと人数。
メンバーに関しては言わずもがな、総合順位に影響を及ぼしかねないメンバーが入った逃げはリーダーチームが直ちにチェックに入る。
人数であるが、基本的にはリーダーチームがコントロール下に置ける人数までしか許されない。コントロール下に置ける人数とは、集団牽引に割ける事のできる人数よりも少ない人数である。もちろん、展開、コースプロフィール、メンバー、脚のレベルや戦略等によって判断基準は変わってくる。
序盤のアタック合戦を思い出して欲しい。最初に2人が抜け出して、リーダーチームはこれを容認。次に自分が抜け出したが、これも見逃された。
問題は4人目の追走がアタックした時である。4人目の選手が飛び出した時、今度はリーダーチームがすかさずチェックに入ってきた。
今大会は1チーム6人出走。エースを丸裸にさせないためにも1人のサブエース的アシストは残しておきたい。となれば、集団コントロールに割けるアシストは最大4人と考えられる。4人のコントロールで逃げに対して有利にレース運びをしようと思えば逃げは3人まで、となってくる。このようなド平坦コースとなればなおさらである。

そんな事を考えながら、攻守両勢が動きを探り合いながら納得のいくアタックを見極めていく。
そんなタイミングで自分のような、総合順位も遅れていて脅威とならないであろう選手が抜け出せば、チェックに入らない可能性が高い。集団内の動きも、皆が「前に、前に」というよりも、「早く誰かいけばいいのにな」みたいな感じで、前が止まっても道幅一杯に広がらない。
逃げ切るには、一にも二にも、まずアタックを成功させなければならない。アタックを掛けるタイミングとしては悪く無い状況である。
というわけで、抜け出しを図る。結果としては1人になった。
やはりアタックをしても、結果としては集団に戻される算段が大きいであろう。ベットレートとしては限りなく悪い。だが高レートというのはもちろん、見返りも大きい。万が一にも逃げ切りを確定させれば、勝率は1/1となる。

登り区間で1アタック:¥500分の脚を使って、1アタック:¥500で逃げを決め、しばらく踏み続けた:¥1,000ので、残金としては¥8,000-¥500-¥500-¥1,000=¥6,000。残り20km、先ほどは2人で45km/hで¥2,500としたので1人45km/h¥5,000としよう。
45km/hで踏み続けられれば30分でゴールするので、¥6,000-¥2,500=¥3,500、最後の集団のペースアップに対抗する為に、登坂と下りと最後の直線でフルもがきして、ちょうど残金がなくなる感じであろうか。

ここで気を付けなければならないのは、最後まで踏み切れるペーシングと、どこから出し切り始めるか。
まずは登りまでに、オールアウトせずに十分なマージンを得なければならない。登りさえ越えれば、かなり光が見えてくるはずである。
もちろん走っている時に、「体力の残金がいくらあってどのくらいのペースで...」なんてことは考えてない。脚の感覚を頼りにギリギリ限界で走っている。
肝となるのは、やはり最後の登坂。集団でも最後のアタックの打ち合い、もしくはスプリントに向けたペースアップがあるはず。ここでマージンを失わずに下りに突入するために、やはり登坂を全開で踏み切る必要がある。


ロードレースは常に風との戦いである訳だが、空気抵抗は速度に正比例せずに、速度が上がれば上がるほど、加速度的に増えていく。登りでは速度域が落ちるので、空気抵抗はかなり少なくなり、力の差がそのまま速度差に繋がる訳である。
登りでマージンを保ち、あるいは得ることができて、下りに入る。下りでは速度域が上がるので、速度差に対して出力差が大きく変化する。平坦で頑張って踏んでも、あまり速度差は生まれない。逆に限られた出力でも、追う集団は更に大きなパワーを出さなければならない訳だ。ただ、下りと平坦はいくらマージンがあったとしても、大人数で捨て身のペースアップローテーションを組まれれば、風前の灯火同然である。
今年のツールはスタートから放送が始まっているようなので、このようなチーム同士の駆け引きというのも見て頂きたい。

ややこしく書いたが、要はマージンを上手く使って登りからラストスパートを掛けるということ。

脚に痛みを感じながらもペースを刻んでいく。
無線から集団とのギャップが伝えられてくる。開いていく差は40秒くらいで止まる。踏んでいるペースは変わってないから、これ以上は開かせないということであろう。
そこからはジリジリと差が詰まってくる。完全に泳がされて、捕まえるタイミングさえもコントロール下に置かれているだろう。

登り口に辿り着いたものの、その差はわずかに10秒。
本格的に登り始める前に、集団に捕まる。残金¥5~600といったところか。
ステージレースである為、翌日の事も考えて大人しく集団から離れていく。

レースと日々のトレーニングに於いては、いち早く回復をしなければならない。
ステージレースならば、翌日も走らなければならないので、今記事的に言えば軍資金を補充しなければ、翌日のギャンブルに参加できない。


翌日には回復していて欲しい、藁にも縋りたいそんな気持ちに応えてくれるのが、ATHLETUNE 青 SPEEDCUREである。
レース後、睡眠前に摂取することで、失われたエネルギー補給、疲労回復が期待できる。


抗酸化作用が期待できる”イミダペプチド(アンセリン・カルノシン)”はもちろん、エネルギーの生成貯蔵と老廃物の解毒分解する 肝機能を高める”オルニチン”、パフォーマンス向上に影響する”クレアチン”...等々、身体の内側から回復を手助けしてくれる効果が期待できる成分が、バランス良く組み合わされている。

そしてこれもまた、ついつい食べたくなってしまうような”マンゴー味”である。
ゼリーの噛み応えのある弾力感に、マンゴーの甘さと程よい酸味が加わり、口の中には爽やかな南国を思わせるトロピカルでフルーティな芳香が広がる。
個人的に3つ(赤 ENERGAIN:ピーチ、黒 POCKET ENERGY:グレープ、青 SPEEDCURE:マンゴー)の中で、一番好きなフレーバーである。ちなみに、好きな色も青である。

更に青 SPEEDCUREには、他の2つにはできない裏技が存在する。
この時期ならば冷凍庫で冷やして(凍らせると突っかかって食べられない。凍る直前が一番美味しい)戴くと、ちょっとした”おやつ”的な食べ方ができることである。これがまた違った食感・風味が楽しめて美味しいのだ。

様々なメーカーから、色々なエナジーバーが販売されているが、ぜひATHLETUNE製品をお試し頂きたい。

ATHLETUNE

1/3 2/3

8.7.17

AACA 第7戦

AACA 第7戦 新城市鬼久保ふれあい特設コース 42km 1.4km×30周

初開催となった新城市でのレース。
穂積新城市長をはじめ、多くの方々に自転車ロードレース開催にご理解とご協力、ご好意を頂戴しての公道コースであった。

絵に描いたようなクリテリウムコース。アップダウンもあり、かなり厳しい展開が予想された。
よって、チームで動くというよりも各々が勝利に向けた動きをすることに。

疲れが少し抜けたように感じられたので、40kmの1時間前後の短時間レースと見込まれることから、前半から攻めた走りで展開を作ろうと画策する。
スタートと共にアタックを掛けていく。今回のようなコースでは、隙あらば攻めた走りをした方が楽な場合が多い。アップダウンに気を取られていたが、数百mの平坦区間も地味にキツイ。

打ち合いの後に中盤くらいに差し掛かったところでアタックをすると、単独で抜け出した形に。
ペースで追走の合流を待つが、泳がされている感じもある。チームメイトも後ろで休んでいるようなので、マイナスにはならんだろう、ということで単独で踏み続ける。

20周目くらいにキナン3人の追走が来て合流。3人のペースが速くて、軽くバックファイア気味。なんとかついて行くものの、息が上がって苦しい。メイン集団も10人くらいしかいなくなっている。
元喜がスタート前の宣言通りに、アタックを掛けまくっている。
繰り返されるインターバル。息が上がりきって酸欠ヤバイ。暑い。

本格的にバックファイアを噴き、オーバーヒート。
ラスト3周でレース終了。

先週までの絶不調よりかは、復調を感じられたレースであった。かなり苦しんだが。
苦手な暑いレースの中で比較的集中を切らさずに走れた感じがしたので、DNFで終わったものの、これから先のトレーニング・レースに向けて良い感触とモチベーションを得られた。
まだ完全復活までは時間が掛かるかもしれないが、焦らずに後半戦に備えていきたい。

何より、レースとは面白いものであると感じられた。

6.7.17

勝率 2/3

前回より。

中盤に最大7分くらいの差が開いて、2人45km/h巡航:¥2,500/hとして、2時間半経過で2人の残金は¥3,000となる。
自分は序盤のアタックで¥1,000を擦って集団待機で¥1,000として、残り¥8,000。

集団をコントロールするチームは、逃げ切らんとする逃げとの差を広げすぎないようにコントロールを開始する。
ここでも駆け引きはあって、リーダーチームは何人の人数を出してどのくらいのペースを刻むか。万が一、チームが崩壊してリーダーが丸裸になってしまわないようにする為にも、翌日のステージの事を考えてあえて逃げ切らせて残金を温存させるか、もしくは他チームのペースアップを上手く使うか、などチームの戦略を考えなければならない。
スプリントに持ち込みたいチームはどこまでリーダーチームに力を使わせて、そしてどのタイミングで列車を組んでエースを発車させるか。他のチームが痺れを切らせて牽引を始めるのを我慢するか、早掛けをして他チームに余裕を与えないままゴールまで牽ききるか。
これらは個人の軍資金よりも、チーム全体の軍資金の総和で行うチーム同士の駆け引きになってくる。

落ち着いた展開の中でも、残金は少しずつ削られていく。気がついたら軍資金切れで身体が動かなかった、なんてこともある。いわゆるハンガーノックだ。
基本的に身体に蓄えられる軍資金(エネルギー)には限界があるので、使用分や不足分を補うために常に補給食を食べ続けなければならない。


運動中でも素早くエネルギー補給ができる、ATHLETUNE 黒 POCKET ENERGY

まず、その携帯性。
レースの際には補給食をポケットに入れて出走するのであるが、いくら小さいとは言え、個数が増えれば重量が増えてしまう。ロードレースにおいて重量が増える事は不利な条件となってしまう。ボトル運び以外に仕事が増えるから辞めてほしいが、重量が増える事を嫌ってほとんど持ち運ばないシビアなエースもいたりするので、”補給食の重量”というのはレース前の補給食選びの際には、重要なファクタであったりするもの。
POCKET ENERGYは1包あたり、47gの軽量性で薄くかさ張らないパッケージとなっている。これならば、ポケットに詰め込んでも気にならない携帯性と言えるだろう。

また、パッケージには”食べやすさ”も求められる。
アマチュア時代は補給食に、ミューズリーバーやアルミ箔で包んだジャムパンなどを食べていた。ラインレースで落ち着いた展開があるのならばそれでも良かったのだが、スピードが緩まない周回コースやクリテリウムのレースの時には、上手く包装を開けられなかったり落としたりして、思うように補給食を口にできずに難儀したもの。
遂にはレースの時間を見越して、あらかじめ必要と思われるエネルギー分のシロップをボトルに注ぎ込む暴挙まで繰り出す始末であった。酷い時にはボトルに半分のシロップを入れていた記憶がある。もはや水分補給というより、シロップを水で飲んでいると言っても過言ではなかった。ちなみにレモンシロップがお気に入りであった。


話が逸れたが、POCKET ENERGYはポケットとから取り出して、封を開けて、中身を飲み込むまでに3秒もあれば十分である。非常にストレスフリーで扱いやすいパッケージとなっている。


過度なボトルの糖質化は避けたいが、適度にボトルにエネルギーを入れておくと継続的に効率良くエネルギーを補給できて、ポケットに入れる補給食も必要最低限の量だけで済む。
POCKET ENERGYをボトルに入れる際には、よく揉みしだいて、ゼリーの塊を無くそう。大きな塊が残っているとボトルの飲み口が詰まってしまったり、塊が飛び出してきて喉に直撃してしまう事があるので注意が必要。

肝心の中身であるが、飽きのこない味である。
月並みな感想で申し訳ないが、レースが終わるまで「おいしい」と感じられる仕上がりになっている。
レース前半はバナナやジャムパンなどの固形物を摂取するのだが、レース後半になると内臓も疲れてくるのでジェルやゼリーのような”高エネルギーで吸収しやすいもの”を摂取する。その際に競技向けの高濃度のジェルや甘ったるいゼリーだと、レース後半の脱水も相まって、口の中に不快感が広がる事があるのだ。
POCKET ENERGYはゼリーであるものの”サラッ”とした食感と舌触りなので、暑いレースの後半に摂取しても、口の中がサッパリしたまま飲み込める。
そしてゼリーである事と、”中鎖脂肪酸”が配合されている事によって、非常に腹持ちがよく感じられるのだ。

また1包あたり105kcalと、体重管理の際にとてもカロリー計算がしやすくなっている。
まさに、持久スポーツの為に生れてきたエネルギーなのである。

そんなPOCKET ENERGYを食べつつ、2人の逃げとメイン集団の構図は変わらずにラスト2周に入る。
スプリントに持ち込みたい数チームがアシストを出し合って、いよいよ最後に向けた駆け引きが始まった。ロードレースの面白いところのひとつであって、敵同士であっても最終的な目標、もしくは利害の一致があれば互いに協力をし合うという展開だ。
この場合は、”逃げとのタイム差を最小限に留めたい”というリーダーチームと、”逃げを捕まえて、エースによる集団スプリントに持ち込みたい”という数チームが、”逃げを捕まえたい”という思惑が一致したので、ジャージの違う選手たちが協力して集団のペースを作る事になるのだ。またゴール着順によるボーナスタイムもあるので、今回はリーダーチームも逃げを捕まえたという思惑がある。
ただし、どのチームがどのくらいの戦力を出すかは駆け引きである。表面上は協力してはいるが、勝負がかかれば敵なのであるから戦力は残しておきたいところ。

スプリンターチームにとって一番理想的な展開は、ゴールまで数kmのところで逃げを捕まえてゴールまでスピードを上げきって、スプリントに持ち込むこと。

なぜ余裕を持って逃げを捕まえないか。
仮に、ラスト20kmで逃げを捕まえたとする。20kmというのは結構長い。スプリントチームは最後のペースアップに戦力を残しておきたい。捕まえなければならない先頭がいない限り、風を受けて力を使いたくはない。
そうすると次に何が起きるかというと、アタックの撃ち合いである。総合順位やスプリントを狙わないチームの選手達が逃げを作ることによって、逃げ切りを狙う動きである。
もし数人の”とりあえず集団からの逃げ切りを決めたい”思惑と脚が揃った逃げができた場合、20kmというのはむしろ短い。脚の溜めた選手からしたら、集団から逃げ切る可能性は十分に考えうる。

そうなると困るのはスプリントチームである。力を使って逃げを捕まえたのに、また逃げを追わなければならないからだ。そして、ゴールまでの距離の短さは人間の醜さを浮き彫りにさせる事もある。
もし、各チームの思惑が一致していて協調が崩れなければ良いのだが...仮にAチームが逃げ切りを許すまじと懸命に前を追い始めたとする。すると他のB、Cチームは、「Aチームが焦って前を追い始めた。ここはAチームに脚を使わせて脚を溜めて、最後のおいしい所だけを持って行こう」と、考える。
ところが、AチームがB、Cチームの協調を得られず、前を捕まえられなかったとする。すると、Aチームを当てにしていたB、Cチームが互いに見合ってしまう。「お前らが牽けよ」と。
オーガナイズするチームが無くなってしまった集団。次に起こりうるのは、先頭に合流せんとする追走アタックである。そこに総合上位陣が抜け出そうと絡み出せば、事態の収拾はつかなくなる。ロード選手が嫌う、いわゆる”カオス”と呼ばれる状況だ。
しかし平坦コースにおいて、スプリンターを抱えていないチームからすれば、この”カオス”はワンチャン狙える希望の光が差し込む状況であると言える。

もしこれがスプリンターチームによってスピードが上げきられていれば、アタックを掛けられないので集団ひとつのままゴールになだれ込む、というわけである。

以上の事はもちろん、考えうる展開のひとつである。

また話を戻すと、順当に行けばこのままスプリントに持ち込まれるのは目に見えている。
ただ、ゴールまで5kmで山岳ポイントがひとつあるのがポイント。強烈なアタックを掛ければ1人でも逃げ切る可能性は無くは無い。なので、ワンチャン狙って元喜を最終周回の最後の登坂でアタックさせることに。

ところが、先頭の2人から1人が集団に戻ってきてしまった。山岳賞を狙う選手であるために、設定された山岳ポイントを獲得した後に下がってきたのだ。序盤のアタックに賭けて、欲しかった山岳ポイントを獲得できたので、この選手からすれば賭けに勝ったと言える。もしここで欲をかいて逃げ切りを狙おうとすれば、捕まる確率の方が大きい上に、長時間逃げていたことによるダメージで、翌日からの山岳連戦で苦戦を強いられることになりかねない。つまりトータルで見れば、ハイリスク・ローリターンであると考えられる。
1人となってしまった先頭。KOM手前で集団に捕らえられてしまった。
ゴールまで残り25km。先ほど述べた状況になってしまった。おまけに、自分らは密かにアタックを掛けようと目論んでいる。
一番キツイところで元喜が仕掛けた。先頭はアタックと牽制を繰り返し、不安定な状況。

一瞬の隙を突いて、今度は自分がアタックを掛ける。決まるかどうかは分からないが、もし2〜3人のメンバーと合流して協調できれば、勝率は1/84から1/3にまで上げることができる。もし逃げに乗れなくても、カオスな展開が期待できる。

続く。

ATHLETUNE

1/3

2.7.17

JBCF 西日本ロード 2日目

JBCF 西日本ロード 広島 147km 12km×12周

健児、阿曽が逃げに乗れるようにする。
中盤にペースを作る場面になったらコントロールする。

昨日の脚の感じからして、序盤さえなんとか耐えれば展開に加われるはず。
昨日よりも更に良い位置を求めて、スタートとともに一気に先頭へ出る。

健児、阿曽が埋もれているように見えたので、後手を踏まないように、そして2人が前に出れるように集団のペースを作る。先頭で走ることになるが、集団の後ろで伸び縮みを喰らうよりはマシ。

3段坂に入って、先頭付近で粘るが、ずるずる後退。
頂上を集団最後尾でなんとかクリア。しかし、その後は前に上がれずにアップダウンで苦しむ。

今日2回目の3段坂で、完全に脚が止まる。
そのままレースを降りる。

1.7.17

JBCF 西日本ロード

JBCF 西日本ロード 広島 76km 12km×6周

何年か振りの広島。
序盤からの逃げに野中さん、健児が乗れるように動き、スプリントになりそうなら雨乞がスプリントできるようにする。

アップを念入りにしてスタートが後ろになってしまい、割り切って集団の後ろでギリギリまで脚を回す。
スタートしてから大きく左に曲がるので、右からスタートする。

スタートして一気に20番手くらいまで位置を上げた。
しかし、不調の波から抜け出せず、登り返しの度にずるずると位置を下げてしまう。

3段坂の麓で堪らずに遅れてしまう。
集団のペースが落ち着くのを願って前を追うものの、そのまま3周目で終了。

ただ走っただけになってしまった。
元喜が調子いいだけに、力になれず申し訳ない。

25.6.17

全日本選手権

全日本選手権ロードレース 210km 14km×15周

元喜をエースに、勝たせる動きをする。
有力選手の乗る逃げに乗って元喜を前待ちをして、最後は独走に持ち込む。
細かい動きやフォローも。

スタート前はローラーでアップ。汗が滲むくらいに。
パレードが始まる。階上町長が先頭で走るのだが、かなり速い。
下りが始まるまでには先頭に出れた。

下りきって、リアルスタート...するのか、しないのか。
スタートの合図をしないまま、いきなり加速する審判車。と、思いきややはりまだパレードは終わっていない。と、思っていたらいつの間にかスタートが切られる。

少々の混乱の幕開けとなったが、2回目の下りで目の前で落車が発生。
なんか嫌な予感がしていて(那須と同じ匂いがした)若干車間を切っており、目の前に奇跡的に脱出路が開けたのでなんとか転ばずに済む。

先頭はかなり先行している模様。
ガチ踏みで前を追うが、やはり身体の反応が悪く、かなりキツイ。
が、前はペースが落ちていてすぐに追いつく。

1周目完了時で、すでに半分くらいの人数になっているだろうか。
まだ200kmも残っていて、コースのキツさも相成り、アタック合戦にならない。
単発アタックがかかるが、有力チームが見合って動かない限りは見送られる。の、繰り返し。
細かいアタックの応酬もあったが、前半は距離の消化レースとなった。

しかし、何回か遅れそうになる場面があって、やはり調子が良いとは言えない感じである。

8周目?の登りで先頭になったタイミングでペースを刻んでいると、いつの間にか集団から抜け出した形に。まだ自らアタックをする場面ではないので流していると、ドンドン差が開いてしまった。
いっその事止まろうかとしていたら、アタックを掛け合っているのを確認。
こうなってしまったら捕まるタイミングを平坦か下りにしたい。ので、踏み返す。

頂上付近で3選手が追いついてきた。アンカー龍、ブリッツェン雨澤選手、レオモ才田選手。いずれも強い選手なので、不調の自分がこの3人と回っていると遅れる恐れがある。意図していたにしろ、いないにしろ、自分がきっかけを作った逃げから遅れるのは言語道断。
しかし、状況としては悪くないはず。このままペースでいければ終盤までなんとか残れる可能性がある。ので、ここは腹括って気張るしかない。
だが、少ない脚で生き残るために少々三味らせて頂く。

何周かした後、元喜たちが6人くらい?で追いついてきて、さらに集団も追いついてきて振り出しに。
すぐ後の登りのペースアップで遅れてしまった。

1周かかって集団まであと少しのところまで追いつくが、集団復帰は叶わず。

最後は脚を使わせてしまって降ってきてしまった元喜と一緒に、最終周回で足切り。

何よりもちゃんとここに調子を合わせられなかったのが、本当に残念である。
チームの戦力として、そして自分自身の為にも、すごく申し訳なかったと感じた結果となった。

シーズンも折り返し。後半戦に向けて準備しよう。