序 東京出身、魚沼と仙台のハーフ

YONEX CARBONEX HR size S
今期の相棒である。

ポジションもようやく落ち着き、ハードな練習にも違和感なく乗れるようになってきた。
7年ほど某国内メーカーに乗らせて頂いてきており、モデルチェンジや他社インプレこそあれど、性能の方向性や設計の全く違うメーカーに乗り換えることになるのは初めてである。


しかもそれがまた国内メーカーであり、さらに故郷の新潟県で作られているとは、何かを感じずにはいられない。よくわからないが。


さて改めて見ると、フレーム形状やジオメトリはオーソドックスな設計にされているようだ。こういうシンプルなフレームは大好物である。
しかし少し乗っただけで、ジオメトリ、素材や形状等の細かい部分が煮詰められているであろう事が感じられる。


2017年モデルから展開されるというヨネックスカラー。
いかにも"YONEX"たる鮮やかなコーポレートカラーで絶妙に塗り分けられた塗装は、特に晴天下ではハッとさせられる。この"ハッ"と目に映えるコントラストは、クールでレーシーな強烈な印象と他社には無いオリジナリティで、集団内での存在感を際立たせてくれるだろう。

個人的には長岡まつりの大花火大会、初夏に広がる新田の緑と水面に映る青空の様と形容したいのだが...ちょっと違うか。


一見すると、昨今流行りのボリュームのあるフレームに比べて細身の様に見えるが、力がかかるであろう部分はかなりボリュームがある。


シートステイは、横から見ればかなり細く見えるが、扁平形状により振動吸収性を上げながらも捻れや横に対しての剛性を計っている様に伺える。


チェーンステイとフロントフォークに関しても一見すると何でもない様に見えるのだが、手でなぞってみるとなかなか複雑な形状をしている。
これも何か応力を計算されて設計されたのであろうか。


25cのタイヤを履いているが、フレームとのクリアランス。


写真のコンポーネントは、Campagnolo Chorus、Fulcrum Racing Speed、fizik Aliante R3,  R3 seat post, Cyrano R3 Bull c-c 400mm, R1 stem 120mm、LOOK KEO 2 MAX
海外遠征で輪行することが多いので、トラブルを防ぐ為にもアルミパーツをメインにアッセンブル。

際立った形態上のスペシャルなポイントというのはない様に見受けられるが、肝心な乗り味の感想をまた後日、日を改めて。



つづく。 破

YONEX
CARBONEX HR

コメント