最高の形で終えた、Tour de Filipinas。
photo:Syunsuke Fukumitsu
2回目の参加ながら2回目の総合優勝となった。勝率100%である。
今回は初めてのチームでの公式戦であったが、お互いをリスペクトしているニュートラルな雰囲気と見知った顔ぶれで、なんだか前から一緒にレースを走っているかの様な良い意味での脱力感というか気張らないリラックスした感じでレースに挑めた。
皆さんとズレていたらごめんなさい。
色々なチームがあるが、基本的な動きというのはあまり変わらないもの。
しかし毎日毎回のミーティングで各自お互いの仕事役割を何回も確認して、想定外の展開が起きても臨機応変に対処できるようにする。というか、想定外のことは起こさない様にする。
サインして、
どや。
ジャイとトマが初日から良い位置で勝負に絡んだので、このレースの主な仕事は序盤のアタックの処理とエースのサポートであった。
炎天下の下でのボトル運びはもちろんだし、風よけや位置取りのサポートも自分の仕事。
勝負所までエース達の脚を溜めさせるため。
比較的海沿いを走るコースだったので、度々横風が吹いていた。
ナーバスになる場面もあるが、
人間、1日で集中できる時間は1時間。
久し振りに会う選手や、敵チーム同士との情報交換や談笑もレースには不可欠。
後ろにおわすのは、あのS.シューマッハ。
話してみようかと思ったが、話しかけづらいオ〜ラだった。
アジアツアーではチームカーとして現地で車を充てがわれる。
各チームはチームステッカーを持参して他チームと見分けやすくするのだが、キナンチームは更に、チームカラーのラッピングまで施すらしい。集団からチームカーを呼べば、一目で見つけられた。
チームに合流して感じた事のひとつに、こういった細かい所までの丁寧な気配りが凄いと感じた。
シーズン初戦の苦しみを存分に味わった。
調子は日に日に上がっていくのが感じられた。
最終日は先頭から遅れてゴールしたのでどんな結果なのかわからなかったが、ジャイの優勝が決定した時にはめちゃくちゃ嬉しかった。
アシストと言われる仕事はエースが勝つことで報われるので、そこで頑張って良かったとホッとできるのである。
もちろん、エースの強さと信頼があるから頑張れるのだが。
今回はチームUKYOがトップ10に4人送り込んでいた。
次のレースは、勝負のカードの1枚としても使われるように仕上げていきたい。
自分よりも強くて経験値の高いチームメイトに囲まれてレースをするのは緊張もするが、走る度に自分もいろいろ吸収できる事が多い。
次に向けてのモチベーションに刺激を貰えた1週間であった。
そして多忙を極めながらも、選手の負担を少しでも減らしてレースに集中できる環境を作ってるスタッフ方々に、改めて頭の下がる思いになったのであった。
最後はもちろん、乾杯。
久々に飲んだビールは、正直ちょっとキツかった...
帰るまでが遠足とはいうが、海外遠征も全ての荷物と供に家まで辿り着くまでがレースである。フレームが割れて戻ってきたりロストバゲッジ等になったら、次のレースの準備ができないから。
当初の日本到着予定時刻になっても、飛行機の整備でマニラをまだ出発できていないなんてことは、想定内の展開である。
ましてや翌日の便に変更なんてことも想定内である。
アジアンマジック。
photo:Syunsuke Fukumitsu
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