誰がため



これらは、私の写真である。
このブログやFacebookの写真はいつも福光俊介メディアオフィサーに撮って頂いている。
メディアオフィサーとは、チーム活動に関する情報の発信、メディア対応を担当する、いわばチームの広報。
客観的な視点から展開されるレースレポートはもちろん、チームの内側へ切り込んだルポルタージュや見る者を惹きつける写真などにより、チームの魅力を最大限に伝え、チームへの注目を獲得していくプロスポーツとして重要な役割だ。http://www.thesyunsukefukumitsu.jp


こちらはママチャリで爆走している私。


阿曽の誕生日ケーキを、祝う気持ちそっちのけのやばい表情で見つめる私。


これは福光メディアオフィサーとの初めての共同作業をしている写真。


自分たちはメディアに映ることによって、広告塔としての役割を果たす。
見られることが仕事のひとつ、つまりこれが制服なのである。


さて、レース中にキナンサイクリングチームの椿大志たる要素とは一体何であるか。
それはただ一つ、ライセンスと一緒に登録して、ルール上でも使用しなければならない、ウェアである。


例えば、トラブルで走行中にニュートラルのバイクを乗りかえても、キナンの選手として走り続けられる。逆にチームとして使用するYONEX CARBONEX HRに乗っていても、キナンと違うジャージを着ていれば、キナンの選手として走ることはできない。
あくまで所属チームのジャージを着ていれば、それで良いのである。フレーム、コンポーネントが全員バラバラなんてチームもある。ウェアとゼッケンによって、200人の集団の中で自分の所属チーム、個人を明らかにする必要があるのだ。

そんなウェアだが、アイデンティティを表現するだけの物ではない。
忘れてはならないのは、ウェアもパフォーマンスに影響を与える、速く走るためのレーシングギアの一つであるということ。
よって、そこに妥協や満足は無い。


供給を受けているのはUCIワールドツアーチームからのフィードバックを受けて作られた、まさにプロによるプロの為のChampion System APEX(エイペックス)コレクション
キナンサイクリングチームが使用するのは、APEX”エアロ”ショートスリーブジャージ


風を受ける肩から背部にかけては、整流効果のあるとされているディンプル加工生地。凹凸のない裁縫も、空気抵抗の軽減に貢献している。


他のAPEXコレクションの”プロ”、”サマー”に比べて、細めの採寸を取っているとのこと。
そして、各袖口に配されたシリコンバンドにより、深い前傾をとっても位置がずれてシワがよったりせずに着崩れしない。
つまり、バタつきを抑えることによる空気抵抗の軽減をしてくれる。

今まではバタつきを嫌って、ワンサイズ下のジャージを選択していた。
そうするとバタつきはなくなるのだが、今度は締め付けを感じたり、伸びすぎによるジャージの耐久性の低下、つんつるてんでお腹が出る、背面ポケットに手が届かないなどの問題があった。

細身の採寸にも関わらず、前述の諸問題を解決しつつ完璧なフィット感を実現しているのは、前面に使用されているライクラ生地のエリートファブリックによる効果だ。
ライクラ生地とは、いわばレーパンの様な伸縮する生地。この”エアロ”にはレーパンに使われているよりも薄いライクラ生地が使用されている。

つまり、エアロワンピースと同等の効果を得られるということだ。
”エアロ”と銘を打たれる所以である。

縫い目が非常に柔軟で伸縮に優れているので、大量の汗や雨に降られても擦れて痛みが出ることがない。


印刷もこんなに細かい文字までハッキリ印刷可能。


写真だと少し分かりづらいが、”KINAN”の鮮やかな赤、”FULCRUM”のオレンジに近い赤、”NORTHWAVE”の深い赤、それぞれの赤の違いも表現できる発色の良さ。

一般の方は耐久性も気になる所ではないだろうか。

ここで、フィリピンから雨練と半年間使い続けてるものと、まだ新品未使用のものを比較。
以下、左が使い続けているもの、右が新品。


プリント部分は色落ち、色褪せ、色滲みはまだ見られない。
白い部分はさすがに薄汚れてきてる感はあるが、汚れも非常に落ちやすい。
生地が伸びてテロテロにもならず、フィット感を維持している。


各袖口は整流効果と着心地を向上させるために、切りっぱなしの処理。
切りっぱなしだとほつれてきたり捲れてきたりするのだが、今のところ全く問題なし。シリコンバンドの固定力もしっかり保持している。


肝心の着用感。
こう言ってしまってはなんだが、ズバリ、着用感の無い着用感。
蒸れ、ズレ、バタつき、締め付け等の違和感を感じないので、ストレスフリーで自然な着心地なのである。速乾性や軽量性にも優れているため、まさにプロ仕様だ。
速くて心地いいだなんて、まるで新幹線に乗っているかのようだ。

そして、使用しているAPEXシリーズはジャージだけではない。


APEXウェザーガードジャージだ。
最新のレインジャケットである。"CSウェザーガード"という生地で作られているらしい。
レインジャケットながら、フルプリント可能。

レインジャケットで課題となるのが、"外気遮断性、保温性、透湿性"のバランス。


そこでウェザーガードジャージを一言で言い表すと、”外気を遮断して蒸れにくい暖かいジャケット”となるか。
自分の感想としてこのウェザーガードジャージは、レインジャケットとしての1つの解ではないかと考える。

シーズン前に供給を受けてから、このジャージだけはずっと使い続けて重宝している。
なんというか、非常に使い勝手が良い、こんなジャージが欲しかった、これさえあれば何ともなる、風は通さない、裏地はフリース生地で暖かく、汗をちゃんと外へ排出してくれる。
正直、自分の語彙力ではうまく表現できないので、一度試着して頂きたい
本当に「これは凄い」と、自分の言いたいことを理解して頂けるはずだ。


冬のハードワークでも吸汗速乾性能で、汗冷えを防いでくれる。
半袖・長袖タイプとあるのだが、もしレースでの使用も見越すのであれば半袖タイプをお勧めする。アームウォーマーを使うことによって、万が一暑すぎた場合にも、体温管理がしやすいから。


背面ポケットもあるので、これだけ着て行っても携帯電話や財布を携帯できるので大丈夫だ。


プロの要望を受けて、ジャストサイズの裁断によりバタつかない。
他の同じサイズのモデルと比べるとややタイトめに感じられるので、もし余裕が欲しい人はワンサイズ上でも良いかもしれない。


使用感は、最高。
写真の様な雪と雨が混ざっている天候でも、かなりの保温力を発揮する。20分のメニュー中であったのだが、暑がりの自分は暑くて前を開けてしまった。
ごわつかないので、背面ポケットに収納できる。不安定な天気予報の場合でも、安心して外へ出かけられる。

身長173cm、チェスト94cm、ウェスト77cmの自分は両モデルともSサイズを着用している。
世界のトッププロが求めた品質と同じ物を着用できる、数少ないメーカーだ。

品質、デザインの自由度、納期の短さ、ぜひ次のウェアのオーダーはChampion Systemをお勧めする。

必ずや、貴方のサイクルライフをより良くしてくれるはずだ。

Champion System

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