TPO

TPOに合った服装というのは、いかなる時でも非常に重要である。

この1週間はキナンチームの3人から結婚式にお呼びいただいているのだが、いかんせんジャージばかり着ているもので、”フォーマルな場での服装”には毎回難儀している。

特に二次会などの「ある程度カジュアルでも可」というものには、困ってしまう。
フォーマルとカジュアルの境目がよく分からないし、そこはガチガチの服装ではいけないのだろうか、そもそもカジュアルとはなんぞや...と、目に見えない何かと延々戦い続ける日々である。
挙句、状況が許せばチーム員はヨネックスのアフタージャージでも良いのだろうか、などと考え出したりするので非常に危うい。
話を聞くに、ヨネックスのジャージといえど、どうやらそれは避けたほうが良さそうであろうか。

それは、バイクの上とて同じ。
この時期に難儀するのが、どのくらいの防寒で行けば良いか。

朝は車が凍りついて、昼は汗ばむくらいには暑い...
薄着では寒いが、着込むと汗をかく...
走ると発汗、止まると汗冷え...

そんな時は、”どちらで難儀しているか”に合わせた服装を。
朝方寒くて日中はちょうど良いならば、インナーを1枚増やす(冬インナーの下に夏インナーでも大分違う)、ジャケットを1枚増やす、などで朝の寒い気温に対応できるようにする。
朝は大丈夫だけど昼に暑くなって汗をかく人は、インナーを夏用にして、着るジャケットの枚数を増やす、という対策をすることで、外側から脱ぎ着して体温調節をする。
基本的に内側から保温性の高い(起毛などで空気の層を作れる速乾性)ものから着ていき、外側には防風防水性の高いジャケットを羽織る。そうすることで、服と身体との間の空気の層を快適な状態に保つことができる。


出発時は3℃だが、予報では15℃まで気温が上がるこの日。
夏用インナーに”フリースジャージ”。
この時期からは毎日のように使う”APEXウェザーガードジャージ”。この時期はまだ、身体が暖まるまでの15分で早々に脱いでしまう。
下は”フリースビブタイツ”。予報の最高気温に応じて、”レッグウォーマー”に変更したりする。レッグウォーマーでも良かったが、標高の高いところまで行く予定だったので、念の為にタイツで。
グローブはuvexの”Ergo Grip Winter”。脱着がしやすく、薄いながらも暖かい。なので、操作性にも優れている。
3首(首・手首・足首)を暖かくしているだけでも、全身の温まり具合が全然違う。
顔から奪われる熱量はかなり大きいので、ネッグウォーマーやイヤウォーマーをすると非常に暖かい。

運動中は汗をかいて、体温が40℃前後に保たれる。
常に風を受けて走るロードバイク上では夏ならばまだしも、この時期では汗冷えしてしまって身体が冷えすぎてしまう。
なので、この時期ではエンジンである身体を”水冷式”から”空冷式”へと、状況に応じたシフトチェンジが必要なのだ。

しかし、空冷式では速度域によって感じる寒さに差が出てくる。
スピードの落ちる登りでは風が止まり、強度と体温は上がる。ジャケットの前を開けたり、1枚脱いだりして、汗をかき始める前に冷気で身体を冷やせるようにする。
スピードの上がる下りでは脚は止まるのに風はどんどん当たってくる。身体が冷えてしまわないように、下り始める前にしっかりとジャケットを羽織る。

刻々と変化する温度変化に、状況に応じた”体温調整”が細かくできるかということが非常に重要である。
体温は40℃前後に保たれようとする、ならば状況に応じて服装でこまめに調節できるようにしたい。
そうすることで、一日を通して快適に走ることができるだろう。

例えば、冬用インナーに厳冬期ジャケットを着たとする。
走り出しは暖かいだろうが、日中に気温が上がった際に、ジャケットの下にはインナーしかないので、適切な温度調節ができなくなる場合がある。
どんなに保温性が高くても、自分の体温より暖かくなることはない。


基本的に外側から脱いでいく。
脱いだジャケットをどうするかって?
その為にも、背面ポケットが配されているではないか。

ちなみに元も子もないようなことを言うが、最強の対策がある。
ずばり、「慣れ」だ。


紅葉も終わり、冬の景色になってしまった。
そんな今、来る冬に向けて寒さの順応作業に入っている。

・暖房をつけない
「寒い、寒い」とぬくい部屋で生活していると、その暖かさに順応してしまって、一向に寒さに慣れない。
部屋にある熱源は冷蔵庫、調理具、補助運動時の自分、のみ。
室内と外気とは4~5℃くらいしか変わらない。
しかし慣れてしまえば、練習中に寒さを感じることが少なくなる。

・手をかじかませる
手のかじかみほど、困ることはない。すごく痛いし、ギアチェンジができなくなるし...
以前にテレビで、「築地で働いている魚屋さんと北極圏の住人は、どうして手がかじかまないのか」という番組をやっていた。
科学的にいろいろ分析して、「慣れ(のようなもの)」という結論に至っていた。
それからである。ぎりぎりシフトチェンジができるくらいまで手を冷やす、ということを盲目的にトライしていたら、慣れたのである。
3℃くらいまではグローブ無しでも、手がかじかまなくなってくる。

あくまで個人的見解である。
普通はこんなことせずとも、高機能ウェアで十分カバーできるはずなので、痛い目に遭わないようにして頂きたい。

私はいい加減、フォーマルな場に慣れたいものである。

Champion System
uvex

コメント

  1. "状況が許せばアフタージャージ…"のくだりで『いや、どんな状況ですか!(笑)』と内心ツッコミの嵐でしたが、もしかして中島選手の結婚式を指しておられたのでしょうか?笑
    確かにあのユニーク且つインパクト大なお式だとアフタージャージでも違和感全くなさそうです(*´∀`*)

    そしてウェアのタイツ…
    これまた思い込みでタイツと言えば下半身のみ…と思ったら上半身もくっついてた!(´⊙ω⊙`)
    一般的なタイツではなくて下に履くとすればレッグウォーマーみたいなタイプになるのですね
    でもこれらでも標高の高い所では寒そうな…ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄
    お気をつけてトレーニング行ってきてください ٩( ᐛ )و (*^o^*) ٩( ᐛ )و

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    1. ありがとうございます。
      寒いほど、暖かさの有り難みが増しますね。

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